シルバーアクセサリーのお手入れ方法(メンテナンス)
変色しても捨てないで!!
程度にもよりますがしまいこんでいたシルバーアクセサリーが汚らしく、
とんでもない色に変わっていても大抵はお手入れしだいで新品に近い状態を取り戻すことが出来ます。
(シルバー以外の素材を使用したものやメッキ製品などは除きます。)
変色を戻す方法をご紹介する前に…
石や木などシルバー以外の素材が使用されている製品については誤った方法でお手入れすると
素材 に対して取り返しのつかないダメージを与えることになりますので
お買い上げになられたメーカーやお店にご相談下さい。
アクセサリーにはさまざまな材料が使用されており、 加工の方法もメーカーによって多種多様です。
ここで紹介させて頂くお手入れをK-WIND以外の製品に対して 行った場合に
汚損、破損、その他のトラブルが発生しても責任は負いかねます。
この点を充分ご理解の上、実行して下さいますようお願い申し上げます。
変色したシルバーアクセサリーを元に戻すためのお手入れ方法
次の方法を試す前に、上記の 変色を戻す方法をご紹介する前に… をご一読下さい。
全体が変色してしまったシルバーアクセサリーを元に戻すためには 表面を研磨する必要があります。
これに必要な専用のクロスは東急ハンズなどでも購入可能です。(下写真参照)
お手入れ用のクロスには研磨剤の練りこまれているものと、研磨剤の練りこまれていないものがあり、
どちらもだいたい500円前後で販売されています。 もう少し高価なものもありますが、
ご家庭での使用には500円前後のもので充分だと思われます。
研磨剤入りのクロスの場合は強力なもの(研磨剤の粒子が粗い)から、弱いもの(研磨剤の粒子が細かい)まで
さまざまですが、 まずは一番弱いものを選んでいただくのが無難でしょう。
研磨剤入りのクロスはご使用に際して特に注意が必要です。
ツヤ消し加工がされた部分には使用しないで下さい。
いぶし加工や塗料による着色がされた部分には使用しないで下さい。
銀メッキやロジウムメッキなどのメッキ製品には使用しないで下さい 。
誤ってメガネのレンズやその他のプラスチック製品に使用すると
キズをつけてしまいますので、保管にも注意が必要です。
その他クロスに添付の注意書きをよく読んで正しくお使いください。
↑変色してしまったシルバーリング。
↓まず、研磨剤入りのクロスで全体をみがきます。
少し力を入れてこするようにして下さい。
(このときにもともと黒く加工がされていたところをみがいてしまわないように注意して下さい。)
研磨されたシルバーがクロスにくっついて黒くなります。
元のシルバーの色が出てきて、きれいな光沢がよみがえります。
↓次に、研磨剤の入っていないクロスで全体をからぶきします。
これでお手入れ終了です。
※研磨剤入りのクロスは黒くなっても絶対に洗濯しないこと!!
せっかく練りこんである研磨剤がとけ出てしまいますので…。
以上の方法で、満足のいく状態に回復させることが
出来なかった場合には、お買い上げの販売店などにご相談して頂き、
専門家におまかせすることをおすすめします。
専用のクロスを買うのがもったいない、近所で売っていない などの場合には
ティッシュと歯磨き粉で代用も可能です。(塩や顆粒が入ったものは避けて下さい。)
ティッシュにほんの少し歯磨き粉をつけて磨き、
きれいになったら水で洗い流して、からぶきすればO.K.です。
ただし、歯磨き粉の種類によってはシルバーの光沢が無くなって曇ってしまう場合もあります。
変色した状況よりは改善されているとも言えますが、
歯磨き粉はあくまでやむを得ない場合の代用品であることをご理解の上でお試し下さい。
シルバーが変色する理由
シルバーを変色させてしまう犯人は『硫黄』です。
シルバー、つまり銀という金属は硫黄と化学反応をおこして硫化銀に変化します。
空気中に含まれる硫黄分と徐々に反応した場合、
磨き上げられた銀の色とは全く異なる黒や茶色などの汚い色になってしまいます。
硫黄(元素記号:S)を含むものたち。
温泉、ゴム、汗、車の排気ガス、接着剤などに含まれる溶剤 等々。
シルバーが変色するのは短所じゃない!!大きな長所です。
薬品によって意図的に硫化させ、黒く変色させる技法 『いぶし』 は
銀が硫黄によって変色する性質を持っているからこそ可能なのです。
いぶし銀の風合いは他の素材では中々出せません。
変色を防ぐためにきちんとお手入れすることで、
より愛着を深めることが出来るということも長所の一つと言えるでしょう。
変色を未然に防ぐためには
変色の原因である 硫黄 に近づけないことが一番です。
上記の 硫黄を含むものたち をご参考にどうぞ。
中でも温泉は絶対に厳禁です。着けたまま入れば間違いなく変色します。
温泉の素などの入浴剤についても要注意です。
また、毎日着けていると(特に指輪の場合は)適度に表面が研磨され、変色しにくくなります。
着用後はからぶきする。
専用の布があればベストですが、無ければメガネふきやティッシュでもかまいません。
K-WINDの製品に関しましては、有料又は無料で
修理や新品仕上げなどのメンテナンスを受付致します。
詳しくはメールにてお問合せ下さい。
投稿者 K-WIND : 2005年02月01日 01:00 [ 管理人編集 ]